SDGs ✕ Diversity!(第3期)
令和4年度 「SDGs×Diversity!~Let’s ask questions actively!~」
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活動の特徴
本校の課題研究発表会&生徒交流会の特徴は
①課題研究のテーマが「自然科学系」「人文社会系」「企業連携・SDGs系」と多様
②運営は生徒実行委員(本校以外の以外の生徒も含む)主体
③ポスター発表と生徒交流会では、生徒実行委員がファシリテーター役
④助言者のご協力を得て、参加者全員を表彰
⑤中間発表でもよし 他発表会のリハとして参加するもよし 場慣れとしての参加もよし
3年目の今年はディスカッションと評価のモデレーションにもチャレンジしました!
活動の概要
1 目的 日頃各校で取り組んでいる課題研究の発表の機会とするとともに、他校の高校生と交流することで生まれた新たな学びや気づきを、各自の研究に活かすことが目的です。3年目の今年度は新たに参加者による評価モデレーションや活発なディスカッションにも挑戦します。また引き続き他校からも実行委員の生徒を募ることで、研究以外の面でも主体的で深い学びにつなげます。加えて、教員研修会を開催することで指導力・評価力向上も目指します。
2 対象 県内普通科高校生徒(1・2年生)、および課題研究に関わる担当教員
3 日時 12月27日(火) 武生高校(第1AV 室など)
9:15~9:30 受付・準備
9:30~9:55 開会挨拶
生徒実行委員会報告
10:00~11:00 ポスター発表(9本)
11:00~12:00 生徒交流会①「評価についてのモデレーション」
教員研修会①
12:00~12:45 昼食
12:45~13:00 口頭発表等の準備
13:00~14:30 口頭発表(5本)
14:40~15:15 生徒交流会②/教員研修会②
15:15~15:30 全体会(振り返り)
4 内容 本校・磯野教頭から開会の挨拶後、生徒実行委員会からの活動報告がありました。生徒実行委員会は羽水高校、武生東高校、武生高校から 15 名の生徒で構成されており、9 月末から 3 ヶ月間にわたり、副題決め(Let’s ask questions actively!)から始まり、ファシリテーションと評価について実践してきたことを発表しました。ちなみに生徒実行委員会は、全6回を Google Meet で実施しました。
第1回 令和 4 年 9 月 22 日(木) 16:40~17:10
第2回 令和 4 年 10 月 20 日(木) 16:40~17:20
第3回 令和 4 年 10 月 27 日(木) 16:40~17:20
第4回 令和 4 年 11 月 2 日(水) 16:40~17:20
第5回 令和 4 年 11 月 22 日(火) 16:40~17:20
第6回 令和 4 年 12 月 15 日(木) 16:40~17:20
直前準備 令和4年 12 月 24 日(土) 9:00~10:00
続いて、9 本のポスター発表が行われました。9チームを前半発表グループ(10:00~10:29)と後半発表グループ(10:30~10:59)にわけ、それぞれ2回ずつ発表してもらいました。1回の発表は 14 分とし、発表が終わり次第質疑応答をはじめ、昨年よりも質疑応答の時間を長く設定することでディスカッションの盛り上がりを狙いました。また、各発表グループに生徒実行委員をファシリテーターとして配置、ディスカッションがスムーズに行われるような工夫もしました。どの発表もたくさんの聴衆が集まり、発表後の質疑応答は少々ぎこちない部分もありましたが、時間をたっぷり使った対話がなされていました。
ポスター発表の様子その後の生徒交流会①では、2 つの発表を聞き、「良い点」と「改善点」をグループで話し合い、最後は全体で共有するという活動をしました。慣れない活動ではありましたが、生徒自身がモデレーションを通して評価について考えることで、さらによい研究につながるのではないでしょうか。また、対話を通して評価の基準を考えることは、課題研究にとどまらず、あらゆる場面で必要とされる価値観の共有や合意形成力の育成にもつながります。モデルのない VUCA 時代を生き抜くために必要な資質・能力だと思います。
評価のモデレーションの事例研究午後からは 5 本の口頭発表が行われました。ここでも、参加者が積極的に質問する姿が見られました。またその質問に対し、答える姿も堂々としており好感がもてるものばかりでした。自然科学系、人文社会系、企業連携・SDGs系とテーマが多岐にわたっていることも、聴衆の興味関心を刺激したのではないでしょうか。生徒交流会②では「今日の課題研究の発表で一番印象的だったこと」をグループで話し合ってもらい、最後に全体で共有しました。生徒交流会①よりも緊張が解けたようで、各グループからは笑顔と拍手が溢れてきました。
武生高校の口頭発表また、生徒交流会①②と並行して教員研修会①②も行われました。教員研修会①では、評価について福井大学・准教授 遠藤貴広先生からご講義をいただきました。「課題研究を行うときに、先生の作った基準を用いて生徒が自己評価を行う場合がほとんどかもしれない。しかし、何が正解か分からない時代を生きていく高校生にとって、自分で価値判断の基準を作ることが今後必要になる。高校生が基準を作る主体となり、教員も大事なところは押さえてモデレーションを行っていくとよい。」その後、生徒がモデレーションをしている姿を観察していただきました。
午後の教員研修会②では、仁愛大学・教授 西出和彦先生から「課題研究のチェックと指導」という観点から「課題研究を通して、育てたい生徒の力を考えないといけない。また、『体裁を整える』ことが軽視されがちだが、分かりやすさに寄与するので、大事なスキルである。また、『問いを立てる』『方法を検討する』ことが課題研究の指導においての要になる。また、材料と方法、結果などにおいて『問い』と対応しているかなど確認することが、教員が指導力・評価力を向上させることにつながる。」というお話をいただきました。会の最後では、助言者の福井大学・教授 米沢晋先生、仁愛大学・教授 西出先生、福井大学・准教授 遠藤貴広先生、仁愛大学・准教授 織田暁子 先生、福井県未来戦略課・柳川千尋様からそれぞれご講評をいただき、発表者には各賞が贈られました。
教員研修会等
賞 | タイトル | 学校名 |
SDGs賞 | ウクライナの支援について | 美方高校 |
福井大学・遠藤先生賞 | 子育てにおける時短方法!? | 羽水高校 |
仁愛大学・織田先生賞 | 家事の分担に男女の差をなくすにはどうしらいいか | 羽水高校 |
仁愛大学・西出先生賞 | 低床の変化はメダカの産卵数変化につながるのか | 鯖江高校 |
福井大学・遠藤先生賞 | 古文書読解 | 鯖江高校 |
仁愛大学・織田先生賞 | これってジェンダー差別?よし、考えてみよう! 鯖江高校編 | 鯖江高校 |
福井大学・米沢先生賞 | 日焼けを戻すために効果的な物質とはなにか | 武生高校 |
福井大学・米沢先生賞 | 食品廃棄物からのヘアオイルを作る | 武生高校 |
富山大学・林先生賞 | 若者の投票率をあげるには | 武生高校 |
賞 | タイトル | 学校名 |
福井大学・遠藤先生賞 | 温室効果ガス排出削減のための、日本のエネルギー政策 | 藤島高校 |
福井大学・米沢先生賞 | 一日中ストレートな髪でいられるトリートメントを作ろう | 高志高校 |
仁愛大学・西出先生賞 | すこを通じて郷土料理の伝承について考える | 高志高校 |
SDGs賞 | 反射材を広めよう~反射材を身近なものへ~ | 羽水高校 |
仁愛大学・西出先生賞 | 羽の形状と揚力 | 武生高校 |
仁愛大学・織田先生賞 |
共通テストのリーディーングにおいて重要な文法事項は何か (*評価のモデレーションの事例研究として発表) |
武生高校 |
S×D新聞記事
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