探究進学科Q&A

探究活動について
 
Q1:探究進学科では、探究活動に取り組んだり課題研究をしたりするようですが、そのことで勉強や部活動、大学受験に支障が出ることはありませんか。すごく忙しそうな気がします。
A:全く心配いりません。これまで、理数科や普通科で行ってきたのと同様、課題研究は授業の一環として行いますので、放課後学校に残ったり,宿題になったりすることはありません。また、県内外の研究機関等での研修などで年に数日程度、部活動に出られない日はありますが、それ以外は全く問題ありません。
 それよりも課題研究や探究活動を通して,知的好奇心が刺激され、「もっと知りたい」「もっと学びたい」という意欲につながり、それが勉強へのモチベーションにもつながるはずですし、取り組んだことが大学入試、特に推薦入試で提出する書類に役立ちます。
Q2:そもそも「探究」とか「課題研究」とか面倒でやりたくないのですが。
A:だれだって、「料理は作るより食べる方がいい」し、「漫画は描くよりも読む方がラク」だし「TVゲームも作るよりする方が楽しい」でしょう。でも、そんな思いが「好き」になり「もっと!」という気持ちになったとき、将来の夢や目標につながると思うのです。
 自分が病気になった経験から医師や看護師をめざそうと決意するのも同様で、将来の夢や目標を見つけるには何かきっかけが必要です。それはちょっとしたきっかけかもわかりませんが、大切なことは、いろんな経験をすること、その機会がたくさんあることだと思います。武生高校は、探究進学科でも普通科でもその機会がたくさんあります。でも、探究進学科のほうがより多くの機会があることも,申し添えておきます。
研修について
 
Q3:海外研修で外国に行くのが不安です。それに、費用がたくさんかかると思うので、金銭的な負担が大きくて申し訳ない気持ちになります。
A:武生高校では、毎年、理数科の生徒がアメリカの海外研修に行っており,信頼できる旅行業者と添乗員、そして引率する教員が、安全・安心な研修プランを実現してくれています。これまで大きなトラブルもなく、海外研修に行った生徒は何物にも代えがたい貴重な経験をしてきました。
 また。費用は35万~40万程度を予定しています。経済的な負担は大きくなりますが、毎月の学納金の納入と合わせて積み立てをしていきますので、一度に大きな金額を負担していただくことはありません。
Q4:海外研修を楽しみにしているのですが、実施されない場合もありますか。
A:コロナ感染症の状況では、実施されない場合も考えられます。そうなった場合、探究進学科では独自の研修を行う予定です。例えば、県外への研修旅行の時にネイティブの先生方とディスカッションを行ったり、県内で学んでいる留学生をお呼びしてプレゼンテーションを行ったりします。また、オンラインで海外の方とやりとりをすることも考えています。大切なことは、英語を使った学びをやめないこと、そして新しいことにチャレンジしながら,楽しんで英語を学ぶことです。
大学入試について
Q5:普通科のAクラスからは、大学の推薦入試を受験できないのと同じように,探究進学科からも大学の推薦入試を受験できないのでしょうか。
A:できます。そもそも、これまでもAクラスの生徒も推薦入試を受験していました。当然、探究進学科からも大学推薦入試を受験できます。
授業について
 
Q6:人と話すことが苦手です。授業中のグループ活動などがたくさんあると思うと、少し心配になります。
A:探究進学科に関わらず、武生高校ではこれまでも、授業中に意見を出し合うようなグループ活動を多く取り入れてきました。生徒の中には,あまり話すのが得意ではない人もいましたが、そんな人でもだんだんと慣れて,少しずつ自信を持って発言できるようになりました。初めからすべてのことを上手くできる人はいません。得意不得意があることは大切な個性だと考えています。
高校受験/入試について
 
Q7:探究進学科を落ちて普通科に合格したとしても、探究進学科の「不合格」という結果が嫌だなあと思ってしまいます。
A:高校入試はその時点での学力などを測るにすぎません。将来の成長や可能性までを決定するものではないはずです。探究進学科であっても普通科であっても、困難な壁や高い目標に向かってチャレンジし、たとえ失敗してもその失敗を自分の糧にしていくことが一番大切だと考えます。ぜひ自分の可能性を信じて、まずは探究進学科にチャレンジしてみてはどうでしょう。
Q8:探究進学科第1志望、普通科第2志望で出願して探究進学科に合格したら、探究進学科、普通科どちらでも好きなほうを選べるのでしょうか。
A:選べません。探究進学科に合格した後、普通科に変更することはできません。これは入学後も同様です。探究進学科と普通科の変更はできません。
Q9:探究進学科を第1志望、普通科を第2志望にして受験し探究進学科不合格になった場合と、はじめから普通科だけを志望して受験した場合、普通科の合否に有利不利がありますか。
A:全くありません。同じ普通科の受験生として合否を判断します。
Q10:設立されて間もない学科なので、いろんな点で不安です。とりあえず普通科に進学しておけば安心な気がします。
A:そのように考える人も多いと思います。
 富山県の進学校である「富山中部高校、富山高校、高岡高校」も平成23年に理数科がなくなり「探究科学科」ができました。下の表は、ここ3年の入試倍率です。探究科学科の倍率が上がっていることが分かります。どんなことでも「新しいものが受け入れられるのには時間がかかる」ものです。高校入試は人生で1回だけです。「とりあえず」ではなく、しっかり考えて選択して下さい。
入試年度 富山中部高校 富山高校 高岡高校
探究科 普通科 探究科 普通科 探究科 普通科
H29 1.93 0.69 1.49 0.99 1.11 1.00
H30 2.28 0.55 2.09 0.81 1.23 1.07
H31 2.26 0.52 2.04 0.64 1.44 0.84

*進研ゼミ高校講座より