キャリア教育セミナー

キャリア教育セミナー

 8月19日(水)、本講葵講堂で「キャリア教育セミナー」の講演会が開催され、探究進学科1年の75名が参加しました。これは県の事業であり、社会の第一線で活躍されている職業人を講師に迎え、話をしていただくことで、生徒のキャリア意識を高めることをめざしています。講師は株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所のシニアマネージャー・チーフプロデューサーの吉村司さんで、演題は「正しい仕事に人集まる ~理系・文系の選択について~」でした。当初は講師が本校に来られる予定でしたが、新型コロナウィルスの関係で、東京と福井を結ぶリモート形式で講演が行われました。
 吉村さんは、ソニーの仕事の中で、サッカーのワールドカップの時に、ソニーの技術を使ってアフリカで試合のパブリック・ビューイングを行った体験を話されました。電気が来ていないためテレビで試合を見られない地域で開催し、会場に集まった多くの人々がアフリカのチームの試合を見て熱狂する姿を紹介されました。また、この時、国際協力機構(JICA)と協力し、会場でエイズの検査を実施し、患者を発見することで人々の命を救うこともできたと話されました。また、この活動は企業が取り組むSDGsの活動でもあることを示されました。
 吉村さんは、将来の職業選択について、文系や理系の枠にこだわる必要はないと言われました。大切なのはアイデアであり、それを実現するためには自分の考えを多くの人に伝え仲間を作っていくことが重要であると話されました。
 生徒は今まさに文系・理系の選択や将来の進路について考えている時期でもあるため、今回の講演は大変参考になったと思われます。

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