研究内容(報告書等)
NEW 令和3年度 研究開発実施報告書
令和2年度 研究開発実施報告書
令和元年度の課題研究Ⅰの研究テーマ「OKOME」で生徒が作成した地元の食材を使ったレシピです。
レシピ
令和元年度 研究開発実施報告書
その1 その2 その3 その4
平成20~24(第1期),25~29(第2期)に続いて,平成30~34(第3期)のスーパーサイエンスハイスクール(基礎枠・実践型)の指定を受けました(第2期最終年度の平成29年度スーパーサイエンスハイスクール研究開発実施報告書(表紙~p22,p23~47,p48~72,p73~背表紙)).
第3期は,次の研究課題を設定し,研究開発に取り組んでいきます(第3期概念図)。
・第3期初年度SSH研究開発報告書 “No01“,”No02“,”No03“,”No04“
・第2年次SSH研究開発実践報告書 “No01“
研究開発課題
『アントレプレナースピリットに富む科学技術人材育成の開発研究』
平成20年度から実施してきたSSH事業を継承・発展させ,アントレプレナースピリット:entrepreneurial sprit(豊かな創造性,独創性を持ち,社会に積極的に働きかけようとする精神)を持ち,未来のイノベーション創出を担い,地域をリードし,国際社会に貢献できる科学技術系人材の育成を目的とする。
次の4つの内容を柱としています。
① 地域企業,大学,本校卒業生の研究者等と連携を図り,主体的でより高度な課題研究を推進し,研究成果を外部に発表・提言する。
② 教科横断型授業開発を含む授業改善を全校体制で進め,多面的な視点で問題を捉える力を育成する。
③ 中高連携事業「武高アカデミア」で,高校生が企画したり,自ら授業者となる活動により,自己発進力と行動力を育成する。
④ 海外の高校生や研究者との研究交流を通し,国際的な視野と英語活用能力を育成する。
学校設定科目(地域・大学・卒業生との連携)
第1学年 | 第2学年 | 第3学年 | |
理数科 | 科学研究基礎(3単位) | 科学研究I(2単位),共創科学(2単位) | 科学研究II(1単位),共創科学(2単位) |
普通科 | 課題研究基礎(2単位) | 課題研究I(1単位) | 課題研究II(1単位) |
※H30年度理数科2,3学年は,SSH第2期のカリキュラムとなるため,「共創科学」の代わりに「人間科学」を行います。
<理数科>
○1年「科学研究基礎」(3単位)
2学年で行われる「科学研究I」で必要とされる,三角関数や対数などの数学的内容を先行学習したり,カフェインを抽出し,分光光度計を用いてスペクトルの吸収を確認するなど,高度な実験・観察を行います。また,論理的にディスカッションを行う,独創的なアイディアを生み出す方法等の学習も行います。
○2年「科学研究I」(2単位)
本校内では「SRⅠ(Scientific Research Ⅰ)」と呼んでいます。
2年理数科を対象とし、グループごとにテーマを設定し、実験・観察を行いながら課題研究に取り組んでいます。
校内での発表会や福井県合同の発表会、SSH生徒研究発表会等に参加します。
<普通科>
○1年「課題研究基礎」(2単位)
本校内では、「bPS(Basic Project Studies)」と呼んでいます。
本校独自のテキストを作成し、2年次の課題研究や科学研究を充実させるための基盤を作ります。
『「論理的」とは?』『論理的な説得に挑戦!』『地図を論理的に説明しよう』などの演習を実施しています。
また、「教師用指導マニュアル(Teacher’s Manual)」を作成し、初めてこの科目を担当する場合でも,適切に授業を行うことができるようにしています。
ただし,書いてある通りに授業を進めるためのもの,ではなく,担当する指導者の裁量によって,演習内容を変化させることもできるような題材を沢山用いています。
演習のまとまりごとに、ルーブリックを用いた評価を生徒が自己評価しています。
2学期以降は課題研究を行い、3学期に発表会も実施しています。
演習例は「bPS演習例」のページをご覧ください。
bPS年間計画(H30年度)
演習テーマ(内容) | |
0 | オリエンテーション |
① | 「論理的」とは? |
② | 「主張」は?「根拠」は? |
③ | 論理的な説得に挑戦! |
④ | 地図を文章で説明しよう |
⑤ | それ信頼できる? |
⑥ | 論理的な文章を書いてみよう |
⑦ | KJ法&ポスターセッション |
⑧,⑨ | 沈まない舟をつくろう①,② |
⑩ | 資料の収集・まとめ方 |
⑪,⑫ | 課題研究のテーマ設定にむけて①,② |
⑬ | テーマのブラッシュアップ,テーマ決定 |
⑭,⑮ | 情報収集 |
⑯ | 中間報告会① |
⑰,⑱ | 中間報告会を受けて情報収集 |
⑲ | 中間報告会② |
⑳ | 中間報告会を受けて情報収集 |
㉑ | まとめ(テーマと結論) |
㉒ | プレゼンテーション講習会(葵講堂) |
㉓~㉘ | パワーポイント作成 |
㉙,㉚ | SSH科学講演会 |
㉛ | パワーポイント作成 |
㉜,㉝ | 発表原稿作り |
㉞~㊳ | グループ発表会・パワーポイント・原稿修正 |
㊴~㊹ | クラス発表会 |
㊺,㊻ | 学年発表会 |
㊼,㊽ | まちをつくろう①,② |
㊾,㊿ | ディスカッション演習 |
○2年「課題研究Ⅰ」(1単位)
本校内では「PSⅠ(Project Study Ⅰ)」と呼んでいます。
2年普通科を対象とし、グループごとにテーマを設定し、研究します。
今年度は、新たな取り組みとし、地元の企業や地場産業の方のご協力の下、企業や地場産業が抱える現状や課題等からテーマを設定し、解決策等を研究しています。
3年次にその成果を発表します。
<平成29年度 「課題研究Ⅰ」にご協力いただいた企業、地場産業の方々>
①福井鉄道株式会社 ②アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 ③株式会社福井村田製作所 ④ギャレックス株式会社 ⑤武生特殊鋼材株式会社 ⑥株式会社福井銀行 ⑦越前指物工芸上坂 ⑧水辺と生き物を守る農家と市民の会 ⑨山次製紙所 ⑩越前市役所 |
中高連携「武高アカデミア」
「武高アカデミア」と名付け、近隣の中学2年生を対象とし、高校の授業や実験を体験してもらっています。1,2年理数科の生徒を中心に,希望者が授業者として,TAとして参加します。平成29年度の武高アカデミアでは、武生高校生が先生となって,参加した中学生に授業を行う活動を,初めて行いました。
※写真は全てH28年度の様子
成果の普及
各事業の終了後、『SSH NEWS』を発行しています。これまでのものは、ニューズレターのページをご覧ください。また、H29からは,『武高 SSH NEWS LETTER』を発行し、近隣の小中学校へ配布しています。各学期に発行します。
国内外の研究機関との連携,科学コンテストへの参加
(1)先端科学研修、海外研修、宿泊研修、サイエンスダイアログ等を実施しています。
理数科のページをご覧ください。(2)各種発表会や各種科学オリンピック、科学コンクール等へ参加しています。
IMRADプロジェクトにある「問題解決基礎」「課題研究」「科学研究」の成果の発表についてもこの事業の一環です。a ふくい理数グランプリ 平成29年9月10日(日)予選 9月18日(月)本選
1、2年の希望者125名(41グループ)が参加しました。福井大学で実施された予選を通過し、武生高校で実施された本選の結果、次のグループ・個人が各賞を受賞しました。
「数学グランプリ」 ― 最優秀賞 3対3対応の演習(2年1組) 個人奨励賞 2年1組生徒b 各種科学オリンピック
化学、生物、数学、地理の各オリンピックに、総勢85名の生徒が参加しました。
【授業改善】SSHの「学校設定科目」を担任・副担任が担当することにより、bPSなどの手法を使って、自分の授業を改善するようになりました。昨年度(平成28年度)末に『授業改善WG(ワーキンググループ)』を設置し、授業改善の研修会や公開授業等に取り組んでいます。今までの取組は次の通りです。
成果を「武高アクティブニュース」で校内外に発信しています。